はじめに
新潟県魚沼市の土地家屋調査士・五十嵐様は、GNSS受信機を現況観測に活用しておられます。観測作業の中で観測点を結線させることができますので、内業での作図作業効率を大幅に向上させることができています。
この度、作業の様子を見せていただくことができましたので、事例として紹介いたします。
動画にもまとめておりますので、Youtubeも併せてご視聴ください。
作業の様子
傾斜補正機能
Hi-Target・V200のIMU傾斜補正機能を利用しますので、気泡管整準を行う必要はありません。スピーディーに現況をおさえていくことができます。(下写真左側)
建物の際など上空視界が厳しい環境では、ポールを傾斜させることで上空視界を確保することができます。建物が高い場合や、高い崖の際などの場合はポールを延長して、より外側に振ることでGNSSが利用できる場面を拡げることができます。(写真右側)
作図機能
測量アプリ・Hi-surveyには、作図機能があります。現場で、観測点を結線しながら作業を進めることができます。(観測後に、保存済みの点を選択して結線することも可能です)データは、DXFやKML形式などでエクスポートすることができますので、CADやGoogleマップなどで利用することができます。
Hi-surveyの操作手順については、以下の動画にまとめました。
観測データの後処理
DXFのインポート
Hi-surveyからDXFデータを取り込みます。すでに以下の状態までデータが出来上がっています。TSの場合は、これだけの現況図を作成するにはかなりの時間がかかります。視通が取れない場合はTSを移動させたりする必要がありますし、自動追尾型のTSで合っても間を車が通過したりして追尾を継続できなかったりすることもあるかもしれません。
作業時間を大幅に短縮することが可能です。
肉付け
インポートしたDXFに、側溝や法面などの現況を書き込んでいき、肉付けしていきます。
境界データと重ねる
境界データのみでも登記的にはOKなのですが、造成計画などには現況との重ね図が必要となってきます。
完成
完成です。現況が入ると図面のグレードが上がります。お客様・役所の印象も良くなります。
最後に
取材協力ありがとうございました。