はじめに
Hi-surveyには、各国で使用している平面座標系があらかじめ定義されています。日本国内で使用する座標系も定義済みですので、通常は定義済みの座標系を呼び出すことで、設定は完了です。
それ以外の座標系をユーザーが独自に設定することができます。
今回は、UTM座標系の設定について説明します。
設定
新潟県の場合、
ゾーン:54原点: 東経141度、北緯0度縮尺係数:0.0996
北半球なので、北方向に0km、東方向には500km足します(座標値を負数にしないため)したがって、RTKコントロールソフト(Hi-survey)の設定は以下の通りです。
(ローカル座標の楕円体は、GRS1980としました)
観測
この設定で、観測した結果が以下の通りです。
UTM変換サイト(http://asp.ncm-git.co.jp/QuickConvert/BL2UTM.aspx) で変換した結果と比較すると、正しく変換されている様です。
UTM変換サイトでの結果
X 308133.189 Y 4143487.02
Hi-survey 結果
E 308133.1893 N 4143487.0206
GPS座標とローカル座標で使用している測地系が異なる場合は、測地系間のパラメータを設定することもできます。