Hi-Target GNSS・電子平板との接続(1)

はじめに

Windows版設定Hi-Mateは、Hi-Target社GNSSの設定・VRSへの接続・測位データの転送などを行うソフトウェアです。

従来NMEAメッセージを利用するには、底面のシリアルポートからデータを出力させて、有線もしくはシリアル/Bluetooth変換器など を用いてWindows端末へ入力してあげる必要がありました。

Hi-Mateを用いた構成の場合、Windowsで直接N-tripサービスへ接続して補正情報をGNSS受信機に入力させることができます。 NMEAメッセージもBluetoothを通して受け取り、COMポート転送機能を用いて電子平板などのNMEAデータを利用する他社製のソフトウェアへ 転送することができます。

本記事では、Hi-mateの基本的な操作の流れについて説明します。(操作の詳細については、「Hi-Mate操作ガイド」を参照してください。
福井コンピュータ等の電子平板への接続手順については、別記事にて説明します。

初期設定

Bluetoothのペアリング

WindowsのBluetooth設定画面から、新規にGNSS受信機をペアリングしておきます。

GNSS受信機の接続

【接続タイプ】をBluetoothとし、デバイスリストのプルダウンボタンをクリックすると、ペアリング済のデバイスが表示されます。
接続したいGNSS受信機の製造番号を選択し、【接続】ボタンをクリックします。


接続に成功すると、受信機の製造番号・設定状態および測位状態が表示されます。

ネットワークRTK配信の設定

【新規】をクリックして接続テンプレートを作成して、各項目(アクセスするサーバーのアドレス・ポート番号や、VRSのマウントポイント・ユーザー名・パスワードなど)を設定していきます。
すべての項目を設定したら、【保存】をクリックします。【適用】をクリックすると、設定をGNSS受信機へ転送します。


一度、GNSS受信機に転送した設定は、受信機内に保存されており、次回起動時はその設定で起動し、自動的にログインまで進みます。受信機の設定内容は「現設定」で確認できます。

出力データの設定

電子平板などへ出力するNMEAメッセージを選択します。通常、GPGGAとGPGSVの二種類で十分です。


初期設定は以上で終了です。以降、GNSS受信機をBluetooth接続すると、設定した内容で、自動的にネットワークRTKサービスへの接続および測位データ(NMEA)の出力が始まります。

データ転送の開始

受信機からBluetooth経由でPCに出力されたNMEAメッセージを、ポート転送機能によってWindowsのほかのアプリに転送することができます。


一例として、入力COMにCOM19、出力COMにCOM20を選択した場合、NMEAメッセージを受信するソフトウェアは、COM20を開くことでNMEAを受け取ることができます。

接続例

次の記事で、電子平板への接続例について説明します。