平面直角座標系第Ⅷ系原点(日本のおへそ)


平面直角座標系第Ⅷ系原点(日本のおへそ)に出向いて、VRSで基準点を測位してみました。

平面直角座標系第Ⅷ系原点とは??

平面直角座標系とは日本国内を測量するために策定された平面直交座標系であり、 地図投影法の一種です。狭い範囲を対象とした測量や大縮尺地図に使われ、測量法により19の座標系が 定義されています。

新潟・長野・静岡・山梨で主に使用する座標系は第八系であり、原点(東経138度30分・北緯36度00分)は 長野県南牧村に位置しています。
2009年に、原点位置に基準点が設置されています。

観光資源としては、微妙ですが、南牧村のパンフレットには「新名所」として 紹介されています。

行ってみた

基準点があるなら観測してみましょうという事になり、行ってみることにしました。
場所は国道141号線の市場坂付近、近くには野辺山の電波天文台などもある夜には星空のとてもきれいなところです。 海ノ口馬市場跡の公園内に、目指す基準点は存在します。
基準点は2011年の東日本大震災による地殻変動のため、移動してしまいました。測量成果の補正(パラメータ補正)を反映させて、成果値を改算 すればいいのでしょうが、第八系原点の成果値がX=0;Y=0でないのはなんだかなあという事で、原点位置に基準点が復元されていました。
看板の説明によれば、東(方位角96°42'35")へ0.257m・上方へ0.091m移動しています。

観測してみる

基準点上にGNSS受信機を設置して、観測します。

当たり前ですが、結果はX=0;Y=0に近い値が出てきました。さらに近づけてみましょう(気泡管中心から外れますが・・・)、原点に受信機を寄せて みました。(実務でやってはいけません)